未処理のSPF材はなぜ腐る?大家が作り替えたウッドデッキの実例

DIY

実家には、小さなウッドデッキがありました。

実家は賃貸の一軒家で、今は既に引っ越して住んでいません。

このウッドデッキ、実はSPF材で作られており、数年で腐食が進んでしまいました。

愛犬とよく日向ぼっこしていた、お気に入りの場所だっただけに、ショックだったのを覚えています。

ある日ふと足元を見ると、板の一部がふかふかしていることに気づきました。

踏むとわずかに沈む感覚。

触ってみると、表面が黒っぽく変色し、指で押すと簡単にへこみました。

よく見ると、ビスを打ってある部分だけカパカパと浮いていて、板を固定する力そのものが失われていました。腐食が進んでいたのです。

ウッドデッキの劣化に気づいたときの状態

ウッドデッキの劣化原因を調べている様子

改めて見て回ると、劣化していたのはビス周りだけではありませんでした。

デッキの下はコンクリートだったため、雨が降っても水がなかなか抜けず、湿気がこもりやすい状態だったのだと思います。

加えて日差しも完全に当たる場所だったので、濡れては乾く、を繰り返す環境でもありました。

湿気がこもりやすい場所から腐食が進むのだと、このとき実感しました。

犬もこのデッキの上でよく寝そべっていたので、板が沈む感覚に気づいたのは、実は犬の様子を見ていたときでした。

いつもと違う場所に体重をかけると、板がわずかにたわむ。

そこから、劣化に気づいた形です。

大家さんが勝手に作り替えていた

大家さんがウッドデッキを勝手に直していた

余談ですが、このデッキはもともとボロボロでした。

それに気づいた大家さんが、勝手にやってきて、ウッドデッキを撤去。

そして、ホームセンターで買ってきたSPF材で、一から作り直していったのです。

もなか
もなか

母には交換しなくていいと伝えていたようですが、突然来て交換して行ったので、最初は驚きました。

しかも使われていたSPF材には、防腐処理などは一切されていません。

もなか
もなか

おそらく価格が安いからSPF材にしと思います。
田舎の親父のような方だったので、完成すればいいでしょうといった感じでした。

木材そのままの状態で組まれていたので、今思えば数年で腐食が進んだのも納得です。

ウッドデッキが腐食した原因は防腐処理がしてないSPF材

このデッキに使われていたのはSPF材

SPF材は「Spruce(トウヒ)・Pine(松)・Fir(モミ)」の頭文字を取った針葉樹の総称で、ホームセンターでも手に入りやすい木材です。

SPF材は軽くて加工しやすく、価格も比較的手頃。

もなか
もなか

ホームセンターで数百円で購入できます。

そのため建築の下地材や、DIYの棚・収納など、屋内の用途で広く使われています。

DIYに使用しているSPF材
実際にDIYで使っているSPF材(自転車スタンドの支柱に使用)

ただし屋外で使う場合は話が別。

SPF材そのものには防腐効果がなく、防腐処理がされていないと屋外での耐久性が低い傾向があります。

雨や湿気にさらされ続けると、数年で腐食が進んでしまうことも珍しくありません。

今回のデッキも防腐処理なしのSPF材がそのまま使われていたため、結果として数年でこの状態になりました。

屋外で長持ちする木材との違い

ッドデッキ 屋外用木材の種類比較る

ウッドデッキ用の木材には、SPF材以外にもいくつか選択肢があります。

  • ウリン材
    非常に硬く耐久性が高い天然木。屋外用として人気だが価格は高め
  • ハードウッド系(イペ材・セランガンバツなど)
    耐水性・耐腐食性に優れ、メンテナンスの手間が少ない
  • 防腐処理済みのSPF材(ACQ処理など)
    薬剤を注入して耐久性を高めた木材。SPF材より価格を抑えつつ屋外使用に対応できる
  • 人工木材(樹脂デッキ材)
    腐食の心配がなく、メンテナンスがほぼ不要

同じ「木材」でも、屋外で使うかどうかで選ぶべき種類が大きく変わります。

この経験をするまで、そこまで意識していませんでした。

まとめ:ウッドデッキの腐食を防ぐために、きちんとした木材を選択しよう

賃貸実家のウッドデッキと飼い犬
実家のワンコ。このデッキがSPF材で作られており、すぐに茶色く変化してしまいました。

ここまでの経験をまとめると、ウッドデッキの腐食を防ぐには次のポイントが重要です。

  • 屋外で使う木材は、防腐・防水処理の有無を必ず確認する
  • ウッドデッキ用には、ウリン材やハードウッド系、または防腐処理済みの木材を選ぶ方が安心(木材選びのポイントはこちら
  • 定期的に塗装メンテナンスをすることで寿命が延びる
  • ビス周りは特に腐食しやすいので、たまに手で押さえてグラつきがないか確認する(ビス選びの記事はこちら
  • 板の隙間に落ち葉やゴミが溜まらないよう、こまめに掃除する

ちょっとした知識の差で、数年後の状態は大きく変わります。

ウッドデッキを自分で作る、あるいはリフォームを検討している人は、木材選びの段階でぜひ参考にしてもらえたらと思います。

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